ナタデココ嫌い

毒親からの逃亡日記。

毒親の恐怖政治

 

毒父の口癖は「俺間違ってるか?な?」だった

 

何度も聞かれた

 

私は必ず首を横に必死で振った

 

そうじゃないとヒートアップするからだ

 

一度暴力を振るわれて、それ以来本当に父が怖かったから逆らえなかった

 

毒親はスイッチが入るとなかなか止まらない

 

一時間も一週間も一ヶ月もずっと怒り続けて、私を無視したり、会話が全然なくなる

 

そしてある日、父はケロっとして何事もなかったかのように話しかけてくる

 

私は安心して普通の家族に戻る

 

しかしまたある日父が爆発してヒスる

 

私の家ではそれが普通だった

 

 

 

「父を怒らせたら殺されるかもしれない」

 

実際に何度か殺されるかもと悟ったときもあったし、殺されると思って裸足で家を飛び出したときもあった

 

私が中学3年生の時、高校に出す書類を父と書いた

 

父はそのとき機嫌がいい方だった

 

だけど書類に私の証明写真を貼る時

 

父は写真の裏に糊を塗り

 

書類の写真を貼る位置に私の写真をぴったり合わせ

 

「ドン!!!」

 

と拳で私の顔写真を押しつぶした

 

機嫌が良さそうに見えたのに何度かそうやってドンドンと音を立てて私の顔を押しつぶす父を見て

 

本当にここにいたらいつか殺されると思った

 

ふたりきりだから父が私に異常な行動をしても咎めるヒトはいない

 

私だって怖いから何も言えない

 

文句を言えば父の大きい腕で首を掴まれるかもしれない

 

父は私が逃げない何も言わない怒らないのをわかっていてこんなことをする

 

 

 

 

父は私を殺したいのかもしれないが、同じように私も父に殺意がある

 

この先逃げても見つかって殺されるかもという恐怖に怯えるくらいなら父を殺したい

 

何度もそう思った

 

何年か刑務所に入ることになっても精神的に開放されて何年か後に自由を渡されるならそれでもいいと思った

 

でも今は「なんで私が犯罪者にならなきゃいけないんだ」と思ってる

 

無差別に理不尽に人を殺したいと思ったこともあったけど今はやりたいことと大事な物や生きがいを見つけたからなんとか前向きに頑張っている

 

今は死ぬことがとても怖い

 

何もできずに死ぬのが怖い

 

私は今までの人生で一番「生きたい」と願ってる